ピカソの名言 Archive

[原文]
I do not seek, I find.

Pablo Picasso

[和訳]
私は捜し求めない。見出すのだ。

パブロ・ピカソ

[メモ]
ピカソは、モナリザの窃盗犯として逮捕をされたことがあります。1911年（明治44年）ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」がパリのルーブル美術館から持ち去られました。警察は大捜査を展開し、ピカソと友人だった詩人アポリネールが逮捕されます。

疑われた理由は、以前アポリネールの秘書が、ルーブル美術館から小さな彫刻などを盗み、ピカソとアポリネールにも分け与えました。その後何を思ったのか、その秘書は雑誌に事の顛末を投稿しました。驚いたピカソとアポリネールは、ルーブル美術館へ美術品を返しに行ったという事件があったからです。

真犯人は、ビンセンツォ・ペルージャという人物で、月曜日に休館だったルーブルに日曜日に潜んで隠れ、月曜の朝に隠れ場所から抜け出たそうです。ペルージャは以前ルーブル美術館でモナリザの保護ケース設置の仕事をしたことがあり、警備などの内情に詳しかった人物でした。

[原文]
He can who thinks he can,
and he can't who thinks he can't.
This is an inexorable, indisputable law.

Pablo Picasso

[和訳]
できると思えばできる。できないと思えばできない。
これは、動かしえない明白な法則だ。

パブロ・ピカソ

[メモ]
ピカソの絵画で最も高額で取引された作品は「アルジェの女たち」で、 2015年、1億7900万ドル=201億円の値がつきました。 所有者はカタールの前首相で大富豪のハマド・ビン・ジャーシム・ビン・ジャブル・アール＝サーニー氏です。

ちなみに、2016年時点での絵画取引史上最高額は、ウィレム・デ・クーニングの「インターチェンジ」で、詳細は明かされていませんが、約3億ドル=336億円の額で取引されているそうです。

[原文]
I am always doing that which I can not do,
in order that I may learn how to do it.

Pablo Picasso

[和訳]
私は常に自分のできないことをしている。
そうすればその方法を学べるからだ。

パブロ・ピカソ

[豆知識]
ピカソの洗礼名を含めたフルネームは、

「パブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・ブラスコ・ピカソ」

聖人や縁者の名前を並べたもので、スペインのマラガではこうした長い洗礼名が普通だそうです。

[原文]
People want to find a meaning in everything and everyone.
That's the disease of our age...

Pablo Picasso

人々はすべての物や人に意味を探し出そうとする。
それは我々の時代にはびこる病気だ。

パブロ・ピカソ

[豆知識]
日本で見れるピカソの作品は、箱根彫刻の森美術館のピカソ・コレクションが有名です。
「猫のいる静物」「男の顔」「アルルカンのサルバド」「ミノトーロマシー」など、300点の絵画と陶器作品が見られます。

他にも、国立西洋美術館の「アトリエのモデル」「男と女」「横たわる女」、ブリヂストン美術館の「腕を組んですわるサルタンパンク」「生木と枯木のある風景」など、多作であったピカソらしく多数の日本の美術館で見ることが可能です。